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「優ぅ~」
「何?お姉ちゃん」
今、俺は17歳。
あれから随分たった。
姉は、誕生日が早いだけで同じ17歳。
なのに、俺の事を子供扱いしてくる。
「やっぱり優可愛い~」
「なっ……」
いきなり、由季に抱きつかれたのだ。
「やっやめてょ……」
腕に、由季の胸のふくらみが当たり慌てる。
「アハッ」
笑って離れてくれた。
一応優も男の子である。
しかし、あっち系の事は余り考えた事が無い。
恥ずかしいと思うだけで余りあっちの方の知識はないからという理由もあり。
そうしていると、
「コラッ!!
兄さんに近づきすぎよ!!」
「あ……南ぃ」
助けを乞うような目で
南の方を見た。
南は、16歳で妹だが
ポッ
南の顔が赤くなる。
「どうしたの?南……」
「な、何でもないわよ!!」
「早く離れなさい!!由季!!」
無理矢理だが、抱きついていた由季をはがしてくれた。
「ありがと…南」
ニコッと笑ってお礼をした。
「かっ…勘違いしないでよ
私は早くご飯片付けたいから助けてあげたのよ!!」
「ぅん…」
最近南に嫌われてるのかな、とよく思う優だった。
優は結構鈍いのだ。
そして朝食をとるために階段を降りて、リビングに向かった。
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