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「兄さん、お姉ちゃんとイチャイチャしないようにね?……」
「ぅ、ぅん」
南から黒いオーラが溢れているのが分かる……
そうとう怒っているようだ。
優は怒っている南には
逆らえないのだ。
理由ははっきりしていないが
一度南を優がからかって
本気で怒らせた事があり
その後、一日中
優は大泣きしていた。
恐らく、それが原因だ。
「ホラホラ、南
優が怖がってるよ?」
由季がからかう。
「何ですって!!」
2人の言い争いが始まった。
「兄ちゃん……」
「何?優奈ぁ…」
少し震え気味な優。
「大丈夫?」
優奈が寄り添ってくれて
安心したのか、学校に車が着く頃には、2人仲良く眠っていた。
「あ~!!」
「優奈~抜け駆けとは……」
由季と南がブーイングする。
「その辺にして
そろそろ行くわよ」
母さんの救いの手が
差し伸べられ、何とか助かった
優と優奈だった。
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