☆現在☆

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「兄さん、お姉ちゃんとイチャイチャしないようにね?……」 「ぅ、ぅん」 南から黒いオーラが溢れているのが分かる…… そうとう怒っているようだ。 優は怒っている南には 逆らえないのだ。 理由ははっきりしていないが 一度南を優がからかって 本気で怒らせた事があり その後、一日中 優は大泣きしていた。 恐らく、それが原因だ。 「ホラホラ、南 優が怖がってるよ?」 由季がからかう。 「何ですって!!」 2人の言い争いが始まった。 「兄ちゃん……」 「何?優奈ぁ…」 少し震え気味な優。 「大丈夫?」 優奈が寄り添ってくれて 安心したのか、学校に車が着く頃には、2人仲良く眠っていた。 「あ~!!」 「優奈~抜け駆けとは……」 由季と南がブーイングする。 「その辺にして そろそろ行くわよ」 母さんの救いの手が 差し伸べられ、何とか助かった 優と優奈だった。
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