美喜Side

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どうしたのって聞くと彼は警戒しながら振り向いた 多分あの時にいじめられた子達だと思ったのだろう 私を見てホッとしたようだったけどまだ警戒してた それから彼は、道に迷ったと消えるような小さな声でそう言った 私はちゃんと話してくれたことに嬉しくなって彼を目的地まで送ってあげた そこに着くと嬉しそうに笑ってお礼を言われた それもまた嬉しくて頬が緩んだのが分かった 多分私はその時から彼に恋をしていたんだな 今になって思う まだ高校生の私には分からなかったけれど ,
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