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「いってきまーす。」
着慣れた制服に使い古された鞄を持って、家を出る。
都会とも田舎とも言えない平凡な街で普通に暮らす女子高生、篠宮亜季(シノミヤ アキ)
通い慣れた道を歩く彼女は目立つ容姿でもなければ、頭がいい訳でも運動神経がいい訳でもなく、
何処にでもいる至って“普通”の女子高生だった。
「亜季~、おはよー」
「おはよー」
「よぉ、篠宮ー」
「おはよう、高橋君」
いつも通りに友達に挨拶し、教室に向かい
いつも通りに勉強して、
いつも通りに別れを告げて家に帰る
そんな普通の生活があの日を境に変わる事等、この時の彼女は知る由もなかった…
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