連歌師
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三郎さん。 と、ゆいが袖を引く。 巣の中の雛のようだ。 そんなになつくな。 俺は、お前をひどい目に合わせるのだ。 ゆいは、くっくと喉を鳴らした。 わしは三郎さんと同じ。 「おんなじ」と繰り返した。 阿呆だ。 ゆいは、俺の言葉を鵜呑みにしている。 京に上っても、いつまでも同じくちやほやされると思っている。 俺は、その時になったら、なんにもやらないのに。
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