連歌師

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客人が、連歌の会を催すという。 僧と武家と歌人が首を並べて集うのだ。 由緒のある客とはいえ、武家の連れてくる客は荒い。僧正は、そう言ってゆいを奥に閉じ込め、俺に酒と肴と香と夜具を揃えさせた。 田舎の武家は妙に頑迷なところがあるのだ。 と付け加える。 この男、自らの悪をちゃんと把握してやがる。 さて。 媚態をつくっていこうか、それとも真面目くさってやろうか。
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