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「おいおい…。そんな危なっかしい笑顔で、いったいどこに行こうってんだ?」
流石に心配になる。
しかし、茨木の方は至極あっさりだった。
「食事だよ。
ちょっとコレの匂いに触発されてね…」
そう言って見下ろした先には、夥しい程の血を流した、頭と体が別々に存在するモノが落ちていた。
「なるほどな」
茨木の事は他の者達よりもよく知っているつもりだ。
「んじゃ、俺等は先に帰るとするか」
くるりと背を向け、大江山の方へ足を進める。
「朝までには帰るつもりだ」
「んー。あんま迷惑掛けんなよー」
そのまま茨木は鬼の集団から離れて行った。
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