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目覚めの時
『んっ……』
(こ、ここは… 病院?)
『修也…!?』
驚いた顔をして紗枝は小さく叫んだ
『紗枝…俺、どうなったんだ…?』
俺の話も聞かず、紗枝は慌てて部屋を出ていった
俺はゆっくり腰を上げた
痛みがないことに気付いてホッとした
(車に軋かれて痛みなしか…、俺の体は大層丈夫に出来てんだろうな)
時計を見る
──短い針は4を、長い針は10をさしている───
(4時50分か…、どれだけの間寝てたんだろう、体の固さから考えて一日とは思えない)
そんなこと考えているうちに
紗枝が医者を連れて帰ってきた…
そこで俺はまた目を閉じた
眠い…
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