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その日オレは委員会の集まりがあって、遅くまで残されたんだ
年に1度だからって選挙管理委員になんてならなきゃよかった
開票とか全校生徒分だよ…やってらんねえ
もうすっかり外も暗くなってて、いくら日が短いと言っても長い時間仕事させられたんだなあって思う
教室も真っ暗なんだろうなと思いながら渡り廊下を1人寂しく歩く
こんな時は彼女のことを想う…
いつも口げんかとかばっかりだけど、いつかは好きって伝えようと思ってる
彼女の笑った顔が大好きなんだ…あの日から
なかなかクラスにとけ込めなかったオレに笑顔で話しかけてくれたあの日から
いろいろと思い出しながら教室へ向かう
…明るい?
オレの教室は電気がついていた
中から話し声がした
それは聞き慣れた声だった
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