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お酒をたしなむ程度に知っていた沙羅にとって、バーでの仕事は苦じゃなかった
毎日、腕も足はパンパンになったし、お酒も毎日、抜けないみたいだった
それでも、毎晩、ぐっすり眠れることを喜びに感じていた
「優くん、どうもぉ」
「ひなぁ、声がでかいねん」
スラッと長身の色白の人と手足が長い人が来店してきた
ひな?
ガタガタとカウンターの隅に二人は座った
二人の優と話をしている姿から沙羅は目を離せなかった
なんか、あの人たち………
幸い二人以外のお客さんはおらず、沙羅はちょっとだけぼんやりとしていた
優がカウンターの下で、こっちにおいで、と手招きしていた
なんだろう?
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