第一話

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  “戦争” 私達の心に深い傷を作った… その傷はやがて浅くなり 今消えようとしている   でもこれは消してはならないはず これは沖縄で起こった紛れもない現実     風は見ていた 海が紅く染まり 森は緑を失う姿を 空が… 黒く重い雲で覆われていくのを そして感じていた 自らに腐敗の臭いがついていることを     人間が忘れていこうと 決して自然はわすれない だって… あの頃と同じ海がここにあり 森がある 空は蒼く 心地いい風が吹く 色 姿 形が変わっても ずっと変わらずここに あの頃と同じ自然があるんだから       6月23日   “慰霊の日”   戦争で亡くなった人々に手を合わせる日 12時に黙祷を捧げる   戦争で亡くなった方々に   平和に         無惨にも 多くの人が人を殺した 何の罪のない多くの人々が 殺されていった   家族を失い 悲しみ 憎んだ   そして1番に   ――平和を願った――    
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