零章

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この血に染まる手で、 この血に染まる身体で、 この血に染まる魂で、 この血に染まった街を、 この血に染まった世界を、 変えていこうなどとは余りに無謀で余りにも幼稚な考えでしか無かった。 無限の連鎖を・・・ 断ち切る力を・・・ 零に戻す力を・・・ 取り戻す力を・・・ 力が欲しい、力が欲しい、力が欲しい、力が欲しい、力が欲しい、力が欲しい。 過去を振り返り、 落として来た物を、 無くして来た物を、 拾いにいく術など何一つ無い。 後戻りはできない。 進む事しか許されはしない。 もがき苦しみ、 血ヘドを吐き、 泥水を啜り、 地べたを這いずり廻り、 足掻き足掻き尽くしても、 立ち止まってはいけない。 この手で、自分の望む全てを手に入れるまでは・・・・・・
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