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「ギター弾けるの?」
私が聞くと、彼は満面の笑顔で言いました。
「おう!
俺バンドやっとるねん!」
彼は嬉しそうに話してくれました。
「これは中学の入学祝いに買うてもろたギターやねん。
それからずっとアホみたいに弾いてきた。
一流のギタリストになるんが夢やねん!」
そう言って、彼はまたニッコリ笑うのでした。
「俺の作った曲、聞いてくれる?
ってか聞いてや!」
彼は強引にギターを弾き始めました。
その音と声は、私の心の傷を優しく癒してくれているようでした。
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