偶然×運命

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「まったく… 羅奈のトロさは、誰に似たのかしら…。」 「さーね!」 「きっとお父さんよ。」 「えー。やだあ…ι」 普段家には、お父さんはいない。 北海道に単身赴任している。 「大事な娘の晴れ舞台くらい、見に来いよってねー。」 「大事じゃないのかしら?」 そう言って、ニヤリと笑う。 陽太は絶対、お母さん似だ。 「お母さんひどーい!」 フフフと笑って、食器を洗いはじめる。 でも、なんだかんだ言って、私の家族は仲が良い。
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