偶然×運命

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「羅奈ー!下りて来なさーい。 朝ごはんよー!」 「はーい。今いく!」 1階に下りると、食卓にはすでに朝ごはんがならんでいた。 「あ、羅奈おはよう。 制服、似合ってるじゃん。」 そう言って生意気に笑うのは、私の弟、陽太(ヒナタ)。 「もー。 お姉ちゃんのことを、名前で呼ばないの! なんてったって、私は秀東高校の1年生よ!」 「知らないよ、そんなこと。 羅奈は羅奈だろ。」 いつもと変わらない、普通の日常。 でも私は、今日から高校生。
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