Der Verrat

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Der Verrat

楔を打ち付けて 翼をもぐの 肉と筋と感覚で きっと飛べるわ 貴男は笑い 私も笑う 柘榴色の腕を広げて 深く絡まる 銀色の月に似て けれど鋭く 突端が皮膚をなぞれば 赤い涙を流して 私は笑い 貴男は泣いた 瑪瑙色の瞳には ほら 狂気が宿る 翼を燃して 業火を背負いながら 私は地底を行くわ 忘れてしまってね 愚かな私は 蛇と契るのよ .
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