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やさしい嘘はいらない
優しい痛みを覚えている
あなたの唇が触れるたび
淡い熱が胸を焦がして
死んでしまいそうだと思った
傷口を抉るだけで報われない
知っていたのに愚かでしょう
あなたがいるならそれだけで
どこにでも行けると信じて
沁みる 沁みる
すごく痛くて
どこが痛むのかさえわからない
だから笑ってよ
馬鹿な奴だと
愛してるなんて
一度も言わなかった
言えなかっただけ
都合のいい嘘
沁みる 沁みる
醜い疼痛
どこを痛めたかさえわからない
だから笑ってよ
馬鹿な奴だと
優しい痛みを覚えている?
見つめられたことでさえ
あなたは忘れていくでしょう
死んでしまいたいと思った
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