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「き…、恭………弥……」
なるべく目を見ないようにして声を搾り出す。しかし雲雀君はそれでは当然満足いかなかったらしく、僕の顎に手を添えて自分の方を向かせる。
「僕の目を見て言ってよ」
「うぅ……//きょ、きょ………ぉ…や…//」
自分の顔が赤くなっていくのが自分でも分かった。
「うん、いい子だね、骸。」
満足したのだろう、雲雀君は口の端に笑みを浮かべて僕の頭を撫でる。髪に指が絡まる感触が心地よい。
「これからもそうやって呼んでね。今度雲雀君ってよんだらお仕置きするから。」
「えぇっ!本気ですか!!」
「当たり前でしょ。あぁ、骸が僕にオシオキされたいなら雲雀君って呼んでも良いからね?」
にこりと滅多にしない爽やかな笑みを浮かべながら雲雀君はそう僕にいった。
それから一ヶ月、骸の腰が痛くない日はなかったそうな。
FIN.
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