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「そんな人を馬鹿にしたような目で見ないで下さい雲雀君。」
「だからなんで僕は雲雀君なの。」
人の質問をサクッと無視したあげく話をループさせるのはやめなさい。お腹まで痛くなってきました。
「そんな質問W.シェイク○ピアに聞いて下さい。このロ○オ気取りが。」
僕が苛立ちながらそういうと、雲雀君はあぁ、とようやく何かを理解したらしく、ポン、と手をうって
「そういう事を言ってるんじゃないんだよ骸。」
「じゃあどういう事なんですか。」
「何で君は僕を名前で呼ばないでいつも雲雀君って呼ぶの、って事だよ。」
「あ、そういう事ですか。僕はてっきり雲雀君がロミオとジュリ○ットの読み過ぎでごっこ遊びがしたくなったのかと思いました。」
「そんな訳ないでしょ馬鹿骸。それと雲雀君ってまたいった。」
馬鹿とは何ですか馬鹿とは!それなら最初からそう言えば良いのに。誰でもいきなり「僕は何で雲雀君なの」とか聞かれたらそう思うに決まっています。
ちょっぴりムカッときたので僕は
「じゃぁなんて呼べば良いんですか。蜜柑王子とでも呼びましょうか?」
と鼻で笑って言ったら雲雀君に危うくトンファーでフルボッコにされかけました。仮にも恋人にそれはないと思います。
「なんて呼べばいいか…?…そうだね、"恭弥"とか"恭弥さん"とか"あなた"とか」
「"貴方"ならいつも呼んでるじゃないですか」
「違うんだよ骸!!」
頭を左右に振りかぶりながらもの凄い勢いで雲雀君は否定してきた。
「そんな他人行儀の"貴方"、じゃなくてもっとこう語尾にハートをつける新婚夫婦みたいな"あなたVv"がいいんだよ!」
拳を作りながら熱弁をふるう雲雀君に僕はどん引きしてしまった。"あなたVv"とか僕の声色真似しながらハートを飛ばして言う雲雀君は最っ高に気持ち悪い。某暗殺組織の雷の守護者崩れと同じくらい。
いっこうに止まる気配のない熱弁に僕は飽き飽きして雲雀君の声に被らせて質問する。
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