第七章 ~お茶会~

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「あのさ……」 俺はそのことを聞こうとして、ルーネスに話し掛けた。 でもそれは入口の方から聞こえてきた爆音にかき消された。 「な、なんだ!?敵か!?」 俺達は突然のことに驚いて立ち上がり、入口の方を警戒した。 だけど何故か本当に煙が立ち込めて立ち込めて、視界が遮られた。 「ったく……またフレイアが感情任せに力使ってやがるな……」 「フレイアを抑えに行く……お前は此所を守っておけ」 「おぅ、任せたぜ」 二人はそんなやり取りをして、ルーネスが煙の中に入って行った。 「おい、何が起きているんだ?」 「ん?あぁ……ただ仲間のうちの一人が、力を使っちまってるだけだよ」 「まさか暴走してんのか?」 俺がそう聞いたら、先輩はそんなわけ無いだろって言って否定した。 「もし暴走したら、殺してでも止めるさ」 俺は先輩の殺すって言葉が、本気で言っているみたいでゾクッとした。 いや違う……本気みたいなんじゃない。 先輩はもしそのフレイアって人が暴走したら、本当に殺してでも止める。 それは他の仲間や自分が暴走しても、同じようにする。 先輩はそれが出来る覚悟が有るから、こんなにきっぱり言えるんだろう。 「ただフレイアは俺達以上に感情の起伏が激しくてな……だから怒ったりすると、意識しないで力を使っちまったりしちまうんだよ」 そう言った先輩は、苦笑しつつも仲間を気遣うような、優しげな表情をしている。
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