第七章 ~お茶会~

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「なんですって!?あたし好みの子がいるの!?」 そして爆音の代わりに聞こえてきたのは、嬉しそうな女性の声だ。 「あぁ……あの中ならお前好みの男がいるはずだ」 「ふーん……そんなに可愛い子がいるの?」 「うん……たぶん御貴君が……一番……」 「クロアちゃんがそう言うってことは、絶対に可愛いわね!だったら早速見せてもらわないと!」 女性……たぶんフレイアがそう言ったかと思ったら、風は吹いていないのに煙が一瞬にして晴れた。 ってかさっきから聞こえてた話が、ちょっとおかしかった気がするな……。 しかもその話からすると、フレイアの好みはカッコいい男じゃなくて、可愛い男らしい。 それもクロアこと相島が御貴のことを教えたせいで、フレイアは御貴に照準を合わしたみたいだな。 ……もしかして御貴って、ルーネス達にフレイアを落ち着かせるために生け贄にされたんじゃないか? 「ふふふ……どの子が御貴って子なの?」 そして煙が晴れたことで、一人の女性が姿を現した。 あれがフレイアって人みたいだな。 見た感じだけだけど、なんかもう凄い。 何が凄いかって言うと、何よりも雰囲気だな。 全身からこれでもかって言うくらいに妖艶さを出している気がする。 しかも着ている服が胸元が大きく開いて、大きくスリットが有る真っ黒なドレスを着ているせいで、余計に妖艶さが出ている。 胸なんかこぼれそうで、見ているこっちが恥ずかしくなるよ。 まぁそんなことを思いながらも、しっかり見ちゃってるわけだけどな。
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