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「セクスィィィなお姉様ぁぁぁ!」
そんなことを叫びながらフレイアに飛び掛かったのは、言わなくてもいいような気がするけど柳だった。
アイツ……下心が有るのが見え見えだな。
鼻の下が完璧に伸びてるよ。
「その神秘的な谷間に顔を埋めさせてくださぁぁぁぁい!」
柳の奴……逆に凄いな。
下心を全然隠さないで、むしろさらけ出してるよ。
でもどうせいつもみたいに、全力で拒否されて痛い目を見るんだろうな。
俺はそう思っていたのに、展開は予想外な方向に向かった。
「あら……結構可愛いから良いわよ」
フレイアは飛び掛かった来た柳は受け止めて、なんと抱き締めたんだ。
そのことに皆も驚いたみたいで、皆あんぐりと口を開いている。
「奇跡だな」
「まさかあのレイレイを引かないで受け入れる人がいるなんて……」
「あぁ……幸せだぜ……」
驚いている俺達を尻目に、柳はだらしない顔でフレイアの抱擁を堪能している。
くそっ、羨ましい……いや、やっぱり羨ましくない。
それなら俺も同じようにしてもらえばいいだけだ。
「なぁ玲奈、柳と同じように……」
「バッ、バカじゃないの!?そんなことしてあげるわけないじゃない!」
ちぇっ……全部言う前に拒否られたか。
まぁ普通なら玲奈みたいな反応をするよな……。
それなのに柳の奴は拒否されなかったんだよな……。
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