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桜がまだ咲かない頃に
誰もいない夜の公園で
僕は閉じていた蕾を
君に向けて開いてみた
君は僕の心の桜に光を
あたたかな春の光を
やさしく当ててくれた
出会った時に芽生えた
小さな小さな桜の芽が
あっという間に育って
花を咲かせようとする
でもまだ足りない
あたたかな春の光りが‥
そんな未熟な桜の木を
立派に咲かせるように
僕は太陽のような君に
必死に葉を向けたんだ
でも二人の間に季節が
季節の流れが訪れた‥
暑さに耐えた夏が過ぎ
木枯らし舞う秋が来た
葉が全て散らないよう
たくさんの光を浴びた
でも冷たい冬が訪れて
雪が光を遮断した‥
でも‥
桜がまだ咲かない頃に
誰もいない夜の公園で
僕は閉じていた蕾を
君に向けて開いてみた
君は僕の心の桜に光を
あたたかな春の光を
やさしく当ててくれた
君は僕が告白するのを
ずっと待ってたんだね
優しさ厳しさを与えて
辛くても待ってたんだ
でも立派に咲かせたよ
君に向けた桜の蕾を‥
二度と散ることのない
僕の心の桜をね‥
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