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あいのちゃんは、6歳の女の子です。
今日は、お母さんと4歳の妹の、ののちゃんとお出掛けです。
お気に入りの赤いベレーを被って、とってもごきげんなのです。>
みんなで遊びに来た、動物遊園地。
キリンさんの首の長さに驚いたり、ライオンの赤ちゃんの可愛らしさに、思わずにっこりしたり…
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乗り物にも乗りましたよ。
観覧車にジェットコースター…メリーゴラーンドは未だでした。
…でも、もうすぐ帰る時間です…
そんな時にののちゃんが…
「お母さん、ののは、メリーゴーランドにのりたいっ」
お母さんは、少し困って言いました。
「ののちゃん、メリーゴーランドは小さい子は大人と一緒じゃないと乗れないの。もう帰る時間だから、あいのちゃんとののちゃんを二人とも乗せてあげられないのよ。又今度にしましょうね。」
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「いや、いやぁのるのっのるのっぉっうわ~ん!!」
ののちゃんは泣き出してしまいました…
「ののちゃん、ダメなものはダメなのよ!帰りの電車に間に合わなくなるでしょう!?」
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お母さんは、段々怒ってきました。
ののちゃんは、泣きやみません。
そばを通る人達は、ののちゃんの大きな泣き声に、チラチラこちらを見てきます。
あいのちゃんは、困ってしまいました。
「お母さんが怒ってて恐いなぁ…ののちゃんが泣いてて恥ずかしいなぁ…」
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あいのちゃんは、少し考えた後、お母さんのコートを軽くつかんで言いました。
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「お母さん、ののちゃんをメリーゴーランドに乗せてあげて…」
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