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二回目のデートは定番の映画館で。
アクション映画の好きな彼が気を利かせて私の好きなラブストーリーを選んでくれた。
そのさり気ない気遣いが嬉しかった。
席に着いてさっき並んで買ってきてくれたキャラメルポップコーンを2人でつまむ…と思いきや、彼は一粒づつ私の口に運んで行く。
それが永遠に続く。
照れるし(笑)
映画なんかそっちのけで、ずーっと私を見つめたまませっせとポップコーンを食べさせてくれる。
そんな顔して見つめないで…。本当に照れちゃって汗で化粧がはげてないか気になっちゃうよ(泣)
ロマンティックでストレートに感情を表現してくれる。
これがブラジル流なんだろうな…すごく情熱的…。
やばいよ…好きになっちゃうよ。
って言うか、もう遅いよ。
アラートはすでに鳴っていた。
デートを重ねるうちに私は彼にドップリはまってしまった。
毎日でも一緒にいたい。離れたくない。
でもデートの最後にはバイバイしなくてはいけない時間がやってくる。
毎回寂しさで泣きそうになるのを堪えながら彼に手を振り車のエンジンをかけた。
若さゆえ全て捧げる事ができた。彼の為ならなんでも犠牲にできる。女の子って彼氏ができると、とたんに付き合いが悪くなったりする。
まさにそれだった。
でも、知ってる??そんなカッコいい男の子誰が放っておくの?
彼は街を歩けば女の子から声をかけられるし、車を運転していても信号待ちで隣の車からナンパされる。
2人でクラブに行ってもトイレにでも行こうものなら彼の周りに知らない子がいる。
誰??
何??
彼がいつもにも増してすごく酔っていることは知っていた。
でも自分の目の前で彼が他の子とキスしているのなんか見たくなかった。
だから忠告したのに…と言わんばかりにまたアラートが鳴る。
「男なんか…」
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