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「そうだユキマ」
「何?」
「学校に行ってみる気はあるか?」
「でも僕に今更やることなんてあるの?」
男はさっきのお返しとばかりに口角を上げてニヤリと笑むと、
「可愛くて優秀な女の子が沢山いるぞ?
それにお前も友達欲しいだろ?」
ユキマにそう言ったが、ユキマは沢山いるぞまでの話ししか聞いていなかった。
「行かせて頂きます!
あと親父、ニヤつくとキモイから止めた方がいいよ」
(出来ることなら殺害したい)
男は浮き出るこめかみの青筋を手で隠しながらそう思った。
(女の子、女の子~!)
ユキマは理解不能な歌を歌いながらこれからの生活に思いを馳せていた。
(可愛い子が多くてかつ優秀な子が多い学校と言えば……!!)
男は何か閃いたらしい。
ユキマをニヤケ面で見ると、
「オキュウカ学園なんてどうだ?
この国で一番優秀な魔法学校だぞ!
そして可愛い子が最もいる学園だ!」
「ういーす。そこでお願いします。親父、ありがとな」
「ん。まあ気にすんな。
楽しい学園生活になるといいな」
男はお礼をされて照れているのか早口にそう言った。
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