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もう10分は無言で河原を歩いている。 お互いに何も言わない。 きっと分かってるから何も言えないんだ。 でも、逃げたくない。 ここで逃げたら一生逃げてしまいそうな気がするから。 「僕達、もう戻れないの?」 この言葉が精一杯だった。 「無理……だよ。私にその気がない……」 予想はしていたが、その言葉に落胆した。 「でも、なんで!」 「今、付き合ってる人がいるの……」
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