化け物

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どれくらい走っただろうか… 俺はいつの間にか交番にいた。 小さい頃から何かあったらすぐに来た交番……若い警官さんがいつも掃除していてピカピカの交番…… そんな交番もぐちゃぐちゃに荒れていた。 「はぁ…はぁ…」 後ろを見たがさっきの化け物はいない。 助かった…… 俺はとりあえず交番に入った。 ここも血の臭い。 一体この町はどうなってしまったんだ? 何があったんだ? さっきの化け物はなんなんだ? この霧は? 家族は? この町だけなのか? 人間はいるのか? 様々な疑問が頭をよぎり、それと同時に昨日までの生活を思い出した。 友達と笑っている。 「………」 勝手に涙が出た。 俺は涙を拭い、犬と一緒に交番の椅子に座って今後の事を考えていた。 「グルルゥゥゥゥウゥ………」  
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