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「!?」
唸り声だ。
俺の後ろの事務室のような部屋からだ。
なんだ?
俺が振り向いた瞬間だった。
バリーンッッ!!!!
いきなり事務室の窓ガラスが割れた。
同時に何かが飛び出してくる。
「ギャアォオオォォォォオォ!!!」
「うわぁぁあぁぁあぁぁああ!!」
それは先程の"化け物"だった。
警官の服を着ているがやはり肌は青白く、目から赤黒い血を流している。
そして発達した牙でこちらを威嚇しているようだ。
「ギャアォオオオォッッ!」
「ひぃっ!」
"化け物"はこちらに飛びかかって来た。
俺はとっさに左に避け、犬を抱いて交番から出て再び走り出した。
「ゥゥガァァギャオォォオォォオオ!!!」
俺は霧の中ひたすら走った。
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