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それからの高戸は快進撃を続けて井田組の幹部となり、次々と大きな事業を成功させたのである
そして○○党の候補者の選挙活動や支援パーティーなどにも従事する極道へと成長していく
そんな高戸と若かりし頃に出会い、彼の働きかけで林野一家の門をくぐった18才の喧太
喧太には、会長の意向で兄弟縁を結んだ兄貴分の真鍋という男が居たが、シャブと女とパチンコに狂いまともに話しも出来ない人間だった
この兄貴分の真鍋とは距離をおき、常に高戸と行動を共にしていた喧太
この時すでに3人の舎弟を持っていた高戸であったが、自分のビジネスである中古車の仲介業や債権回収、倒産整理などこなす際は喧太を連れて歩き、金の作り方などを教えていた
朝早くから夜遅くまで奔走する高戸は、疲れも見せずに荒稼ぎしていた
義理の賭場でデカく負けてもビクともしない高戸は、まだまだ若いのにその名を売り出していたのである
この時期高戸は、札幌中心街の分譲マンションに最愛の彼女である元モデルの清美と2匹の小型犬と共に住んでいた
優しくて綺麗な彼女や、小生意気な喧太達に囲まれながら忙しい日々を送っていた高戸がたまたま1人の男と出会う
札幌の地で、プロダクション会社を経営する1人の男……
梶原であった
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