5447人が本棚に入れています
本棚に追加
/346ページ
「千秋は家族が海外で
1人で色々大変なんだ。
親が飯作ったり、掃除してくれる俺達と違って
忙しいんだよ」
浩一は、敬にそう言って
説教を垂れる。
良い奴なんだが、少々年寄りくさい所のある男なのだ。
俺は、高校に入学する前
プロセルピナに
一緒に行かないかと誘われた。
どこへって?
地獄に決まってるでしょう。
悪魔の住む場所って言ったら
他には無いでしょう?
俺は、丁重にお断りした。
今更、地獄に行って悪魔やるより
正体隠して人間した方が
遥かに楽だと思ったから。
だから、俺は今1人暮らしだ。
学校には、親は海外出張で
受験生だった俺だけ
日本に残った事にしている。
嘘は言っていない。
親は、確かに海外だ。
海どころか、次元すら越えてますけど……
兎に角
これが、今現在の俺。
最初のコメントを投稿しよう!