第3章

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「千秋は家族が海外で 1人で色々大変なんだ。 親が飯作ったり、掃除してくれる俺達と違って 忙しいんだよ」 浩一は、敬にそう言って 説教を垂れる。 良い奴なんだが、少々年寄りくさい所のある男なのだ。 俺は、高校に入学する前 プロセルピナに 一緒に行かないかと誘われた。 どこへって? 地獄に決まってるでしょう。 悪魔の住む場所って言ったら 他には無いでしょう? 俺は、丁重にお断りした。 今更、地獄に行って悪魔やるより 正体隠して人間した方が 遥かに楽だと思ったから。 だから、俺は今1人暮らしだ。 学校には、親は海外出張で 受験生だった俺だけ 日本に残った事にしている。 嘘は言っていない。 親は、確かに海外だ。 海どころか、次元すら越えてますけど…… 兎に角 これが、今現在の俺。
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