第3章

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「いやぁ~、素晴らしかった! いつもながら、高校生とは思えないお仕事振りですね。 流石です」 「大丈夫そう?」 「バッチリです! これなら先方にも、ご満足頂けるでしょう」 「そう。良かった」 そうして、若干大袈裟に 俺を誉め千切った後 白木は、例の茶封筒を 大事そうに抱えて 笑顔満面で、会社へと帰って行った。 そんな彼を見ていて いつも思うのだが 白木は ポメラニアンに似ている。 背は俺よりも高いのに 中身が 人懐っこく、愛嬌があり そこはかとなく小型犬なのだ。 だからか 彼を見ていると あの コロコロ、フワフワした 小っこい塊を 連想してしまう。 もう、26歳なのに…… ポメ系白木に和んだ後、晩飯を食って テレビや雑誌で時間を潰し…… 午後8時 俺は、訪れる事が 最近の日課になってしまった ある場所へ向かう為 準備をする。 白木ではないが 俺も 最近、たまに 犬に成る。
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