白雪姫

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踊る、踊る、彼女。 真っ赤な靴を履いて踊る彼女。 ダンスの相手は娘に奪われ ただひとり、踊り狂う。 娘の口は笑みを形取り 父の口もまた同じ。 今回ばかりは 白雪姫も主役を退き 残されたのは彼女だけ。 そして彼女は踊り出す 果てはみえず、終わりもないラストダンスを。 (ねぇ見て、貴方!)
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