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この姿になってから
誰も私と判ってくれない。
カエルが言葉を話すなど
信じられないから石を投げた。
―気持ちの悪いカエルめ!
たくさん、たくさん
まるで石の雨みたいに
この緑の身体に降り注いだ
ぼろぼろで辿り着いたのは
何処かの森の中。
泣き崩れた少女を見て
涙を止めたくて
普通に接して欲しくて
友達が欲しくて
こう言った。
『お嬢さん、貴方の鞠を取ってあげましょう…』
そこに込めたのは純粋な心
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