かえるの王さま

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この姿になってから 誰も私と判ってくれない。 カエルが言葉を話すなど 信じられないから石を投げた。 ―気持ちの悪いカエルめ! たくさん、たくさん まるで石の雨みたいに この緑の身体に降り注いだ ぼろぼろで辿り着いたのは 何処かの森の中。 泣き崩れた少女を見て 涙を止めたくて 普通に接して欲しくて 友達が欲しくて こう言った。 『お嬢さん、貴方の鞠を取ってあげましょう…』 そこに込めたのは純粋な心
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