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「あーもう…足が痛い……」
ネコは二足で歩くのに適していないのだろう、俺の足は既に悲鳴を上げていた。
これからどうすればいい…時間的には昼前ぐらいか…腹は減っていないものの、食料調達は苦労しそうだ。
とりあえず足が重くなってきた。確か近くに空き地があった、そこで少し休もう。
数分歩くと、右側に空き地が見えた。歩幅が小さいからだろうな…凄く遠くに思えた。
俺はわざと数本張られた有刺鉄線の下から入る。
昔は小さな公園で、幼い頃良く遊んでたのに、いつの間にか空き地になってしまった。
何か立つ様子もなく、壁の隅には雑草が生えっぱなし。ブランコも撤去されていて、残っているのは壊れかけた埋め込みのタイヤに、昔からなぜか雑に置かれていたブロックの山が数ヶ所だけだった。
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