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家に帰ると、2階にある俺の部屋の布団に倒れ込んだ。
「あ゙ー…ダリぃ……」
体温も計ったけど、熱は平熱。でも…頭を掻き回される様な痛みがだんだん酷くなる。
「何なんだよマジで…」
原因不明の頭痛に、不安とイライラが溜まる。
「雄太ー、ご飯はー??」
母さんの声だ……返事するのも面倒臭い…
「ちょっと雄太ー!?聞こえてるの!?」
なんでこうも母親の声ってのは頭に響くんだろう……ただでさえ頭が痛いのに!!
「聞こえてるよ!!今日はいらないから、もう声かけないでくれ!!」
部屋中に響く大声で俺は怒鳴った。
「あら…そう…。」
パタパタと言うスリッパの音が小さくなる。
母さんの呟く声…少し言い過ぎたかな……。
頭痛に耐えながらも、俺は少し後悔して、その日はもう寝る事にした。
そして、事件はその翌日に起こる。
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