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なんで俺は母さんから隠れた!?
そこで呆然と立っていたら気付いてくれたかもしれない!!
…いや、実際に人が猫になるなんて事がありえないんだ。気付いてくれる訳がない、信じてくれる訳がない!!
布団をめくったら神ノ木 雄太ではなく、何処ぞの飼い猫か捨て猫かも知らない猫が布団でのうのうと寝ていると言う状況が問題なんだ!!
だから俺は直感的に隠れた!!
まずいな…家で静かにしてるか…??
いや、しかし…いつ人間に戻れる??
一時間??
一日??
それとも永遠に!?
俺を不安が襲った。
人間に戻れなかったら…母さんは俺がいなくなってどう思う??
警察に捜索されんのか!?
うわぁ…マジでどうしよう…!!
広くなった俺の部屋で、俺は悩んだ。
「取り敢えず―――」
俺は喋りかけて、慌てて口を塞いだ。
「ニャ……」
声が…猫だったんだ……
うっかり喋ってたら母さんに気付かれる…。
喋るわけにはいかないな…。つか肉球気持ち良い。
取り敢えず…家に居るといつ母さんにバレるか分からない……外に出よう…
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