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彼女は磯遊びが夢中でポン太に気付いていなかった。
「「ポン太ッ!!こっちに来いよッ!!」」
俺の声でこっちを向いた彼女はポン太が近くにいるのに驚いて、
「「うわッ!!!!」」
と叫んで尻餅をついた。
「ごめんね。大丈夫?その犬…ポン太って言うんだ。メスだけどね。」
俺がそういうと、
「私、犬とか初めてだから…」
と恥ずかしそうに彼女は言っていた。
「犬…触ったことないの?」
「うん…」
彼女は、黒髪のロングヘアーで顔が小さく目がくりっとしていた。
「触ってごらんよ。ポン太噛まないし吠えないよ。」
恐る恐る彼女が手を出して、ポン太に触るとポン太は嬉しそうにしっぽを振っていた。
「ポン太喜んでるよ。しっぽ振ってるから…。」
「ポンちゃん、喜んでくれてるの?可愛い…。」
そう言って笑顔を見せた彼女は可愛いかった。
その時の彼女を見た瞬間に、俺は彼女に一目惚れしてしまったのかもしれないな…。
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