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「そろそろ戻らないと…。ポンちゃんまたね…。」
そう言って立ち上がった彼女は華奢な身体をしていた…。
俺は、彼女にまた会いたくて帰ろうとした彼女を呼び止めた。
そんなことをしたのは彼女が初めてだった…。
「待って。俺、高橋 亮っていうんだ。この町の役場で働いてる…。君は?」
「佐々岡 海だよ…。」
海ちゃんか…。可愛いな…。
「明日もまた会える?」
「多分ね…。」
「明日、またこの時間にポン太連れてくるから…。」
「わかった。」
彼女は笑顔でそう言うと、岩からおりて帰って行った。
彼女の笑顔が頭から離れなかった…。
ドキドキする…。
また会いたい…。早く明日にならないかな…。
今年25歳になるいい大人がドキドキするって…。
俺…、彼女に恋をしたのかな……。
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