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それが彼女と俺の出会いだった…。
俺からしてみれば、運命的な出会いだったな……。
だって、あの日あの時…砂浜をポン太と散歩しなければ、彼女には出会わなかったんだから……。
彼女からしてみれば、俺との出会いは……うーん…犬を野放しにした迷惑な男?
そう思ってたら、ちょっと凹むな…。
その次の日、ウキウキしながら仕事をしていた…。
職場の女の子から、
「高橋君…。やけに機嫌がいいね。何かいいことあったの?」
そう聞かれた…。何人も…。
俺って、顔に出るタイプなんだってこの時知ったよ…。
その時の俺は、気持ちが中高校生の頃に舞い戻っていた…。
彼女のことを考えるとドキドキする……。
彼女に1分でも早く会いたい……。
それだけの事で仕事を頑張ることができた。
夕方5時に仕事が終わり(公務員だからね。)、急いで家に帰ってポン太を散歩に連れ出した。
昨日と同じ場所…。
彼女は一人で磯遊びをしていた…。
彼女の姿が見えた瞬間、ポン太と走り出していた……。
遅い青春だな……。
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