396人が本棚に入れています
本棚に追加
「……………唯夏は?」
白夜がやっと口を開いた
「………さらわれたそうだ」
「!?」
白夜は膝まづいた
「……白夜、ここにいろ……魔獣を倒してくる」
一慶はまた走り出した
「………っ……」
泣きじゃくる白夜に父と母は声をかけた
「白夜………奴らを追うな……お前まで死ぬな…………」
これは父が残した最後の言葉
「あなたを一人にして………ごめんね……助けられなくてごめん」
これは母が残した最後の言葉
二人は目を閉じた
「…………父さん!!母さん!!!」
白夜は泣き叫んだ
その言葉は届く事なく
二人の体は悪魔に支配されていった
何もできず
白夜はそれをみていた
最初のコメントを投稿しよう!