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「小夜子ぉ」
子供を亡くして泣き叫んでいる人
「父さん」
父を亡くし、魔獣になった父と涙をためて戦っている息子
それは全員
犬神村の人
それは全員
白夜の仲間
それは全員
白夜が守らなきゃいけない人達
『白夜、お前はいい長になれよ。皆を守り、皆に慕われるような長になれ』
『白夜が大きくなるまではお母さん達が命に代えてもあなた達を守るから……白夜が大きくなったら…お母さん達を守ってよーふふっ』
思い出す父と母の言葉
『守れ』
そういった父と母が皆を傷つけるわけない………
「お前なんか父さんと母さんじゃない!!!」
白夜は立ち上がった
すると
ピカッ
「………え?」
白夜の指輪が光った
「……みと…められたか」
一慶がつぶやく
力がわいてきた
いろんな怒りの中で
渦巻く中で
力がわいてきた
白夜は魔獣に向かって手をかざした
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