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暑さが続く季節
山のふもとで一人の男が歩いていた
男が歩いている道は一本道で山を登るにも下りるにもその道を通らなければならかった
その男は下りてきた
山を登った先にあるのは『犬神村』という小さな村だけだった
犬神村は年配者が多く、子供が少ない
周りは全て山で後ろは崖になっている
鉄鉱石がよくとれ、その村独特な衣装がある
どうやらこの男は『犬神村』から来たようだ
薄い水色の髪に青い目
顔は美形で女うけがよさそう
そして犬神村の民族衣装を着ていた
緑の着物みたいなものだったが胸元ははだけ、肌に巻いているさらしが見えていた
そして首からは2このペンダント
一つは紫の鉄鉱石
一つは赤い宝石のペンダントをしていた
手には何も持っておらず、ただ前を真っ直ぐ見つめて『土山村』の入口にむかっていた
土山村は犬神村の6倍の面積でその半分以上を畑・田んぼで占めている
商店街があり、食物が多くない犬神村の人々がよく買い占めに来る
犬神村から土山村までは歩いて2日はかかる
この男も2日前に犬神村を出たのだろう
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