第三章・―ヒーローをもみくちゃにしては、いけません―

3/17
270人が本棚に入れています
本棚に追加
/364ページ
「あの、もう返してくれないかな。俺も、帰らないといけない時間だし」  盛り上がっているのに水を差すのが悪いと感じているのか、申し訳無さそうに意図を伝えるストブラック。  その声にようやく気付いた怪人枕返し(仮)が、キメラブラックをヨッシャー(仮)の一人から取り戻し、何度も頭を下げる。 「あ、済まん済まん、ストブラック。私とした事が、ついはしゃぎすぎてしまったようだ。……うぉっほん、では、気を取り直して。……おのれストブラックめ、調子に乗っていられるのも、今の内だと知れ!」  キメラブラックを物凄くフレンドリーに返した怪人枕返し(仮)だったが、一度咳払いをするとポーズを決める。
/364ページ

最初のコメントを投稿しよう!