第三章・―ヒーローをもみくちゃにしては、いけません―

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 しばらく待っていたが、全然その状況が改善されそうにないので、仕方無さそうにストブラックが言った。 「くっ、怪人枕返し(仮)め。今まで和んでいた相手に、数で襲いかかるとは卑怯だぞ!」  面倒くさそうにしている割には、結構ノリノリで台詞をしゃべっている感がある。  しかしそれに勢い付いたのか、相変わらず戦闘の構えを解いていなかった、ストレッドもそれに続いた。 「そうだぞ怪人枕返し(仮)! 俺達ストレンジャーは、そんな卑怯な手に負けはしない!」  びしぃ、と効果音が出そうな程格好良く怪人枕返し(仮)を指差すと、その横で爆発が起こる。  そんなやり取りでも、一応は突っ込みの部類に入るのか。  ストイエローは、はらはらしながら、ストグリーンはどうでもよさげにそれを眺めている。
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