第三章・―ヒーローをもみくちゃにしては、いけません―

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 敵の中でも味方の中でも、予想以上に自らの地位が危うくなっていると。そう敏感に悟ったのか、もうどうでもよさ気なのが見え見えだ。  そんな怪人枕返し(仮)に、追い討ちをかけるようなストブラックの一言。 「そんな事を言って、帰ろうとした背中に攻撃を仕掛けるつもりだろう。お前の魂胆は、分かっている、怪人……」  格好良い台詞を放ったは良いが、何故か最後までつなげないストブラック。  しばらく同じ動作のままで止まっていたが、やがて小さく首を傾げて息を吐くと、同じ動作をしてから続ける。
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