第三章・―ヒーローをもみくちゃにしては、いけません―

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「怪人……」  そこでようやくストブラックが、何故そんな中途半端に止まるのか。それを悟ったストイエローが、小声でフォローを入れる。 「怪人枕返し(仮)さんです、ストブラック」  絶妙なフォローの入れ具合に、振り返って片手を上げると。もう一度向き直って怪人枕返し(仮)を、気合いたっぷりに指差す。 「そう、卑怯な真似は許さないぞ! 怪人枕返し(仮)!」  どうやら怪人の名前を度忘れしていただけのようで、ストイエローのお陰で思い出したのか。  何事も無かったかのように、格好良く話を進めようとするストブラック。
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