『日常戦隊 ストレンジャー！』

第三章・―ヒーローをもみくちゃにしては、いけません―

　しかしそれで怪人枕返し(仮)が、引き下がる訳も無い。
　ストブラックの迫力に圧されないよう、一歩前に踏み出すと、再び同じ質問をかます。
「しかしお前、先刻私の……」
「そんな事は無い！」
　二度も言い切られてしまった。
　これではさすがの怪人枕返し(仮)も、それ以上言い募る事も出来無い雰囲気で、ヨッシャー(仮)部隊を振り返ると小さく頷いて見せる。
　それからストブラックの方へと歩み寄ると、その肩に手を置いて、軽く一言述べたのだ。
「……うん、分かった」
　それはストブラックが敵の名前を忘れた、という事態をスルーするという返事で。
　ストブラックは決めポーズを止めると、怪人枕返し(仮)に言う。