序章其の三・―ストブルー 角田青児、最後の戦士―

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「どうして分かるんだ、お前さん」 「この変身ベルトに、GPS機能が付いているからです」  簡潔な答えだった。青児はどうやら黒田達より、はるかにベルトに対しての知識を得ているようだった。  変身後の様子を知っているのも、ベルトに関する知識が少しでも多く欲しくてした事の結果なのだろう。  黒田は内心青児が見た目通り、頭の回転が速い事に感心しながら、笑って言った。 「なら、すぐそこへ向かおう」 「そうですね、時間も惜しい事ですし」  青児は素直に頷くと、黒田の返事も聞かずに先を歩き出したのだった。
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