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見られた黄土も残念そうな表情で首を横に振ると、逆に赤崎に質問をした。
「信也君は、青児君の事を知らないんですか」
「……いや、知らない」
赤崎は首を横に振ると、依然睨み合いを続けている二人を見比べた。
それでも、何処からどう見ても二人は赤崎の知り合いではない。見覚えもないし、話したい記憶も、廊下ですれ違った事すらないのだ。
それなのに黒田も黄土も、やけに青児と赤崎との間に、接点を見付けたがっているようなのだ。
赤崎がそれを不審に思い、黒田の方を見ると。見られた黒田は、仕方なさそうに、疑問に答えるべく口を開く。
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